Huel 現代奴隷法に基づく透明性声明 2026年版

はじめに

英国の「2015年現代奴隷法(Modern Slavery Act 2015)」では、年間売上高が3,600万ポンドを超えるすべての企業に対し、自社の事業およびサプライチェーンにおける現代奴隷制(強制労働など)の排除に向けた取り組みを明記した透明性声明の公開を義務付けています。本声明は、同法に基づいて作成されています。

Huelは、「完全かつ手軽な栄養食を通じて、人々や地球の健康を向上させる」ことをミッションとして掲げています。私たちは、事業のあらゆる側面において倫理観を持ち、誠実に行動することに努めています。当社は、自社の事業およびサプライチェーンにおける現代奴隷制のあらゆる事例に対して「ゼロ・トレランス(一切容認しない)」の姿勢を貫いており、取引先企業に対しても、2015年現代奴隷法に準拠した方針の採択と徹底を求めています。

当社は、2015年現代奴隷法を完全に遵守することをお約束し、奴隷制、隷属状態、強制・強制的労働、人身売買を含むあらゆる形態の現代奴隷制を根絶するために必要なあらゆる行動をとることの重要性を認識しています。

本声明は、Huel Limitedおよびそのサプライチェーンに関連するものです。

事業構造

Huelは、パウダー、インスタント食品(温かい食事)、ボトルドリンク、エナジーバー、グリーンパウダー、ビタミン飲料などの完全栄養食およびサプリメントを開発・販売しています。商品は主に公式オンラインサイト(D2C)にて直接消費者へ販売するほか、小売パートナーやマーケットプレイスを通じ、英国、米国、ヨーロッパを中心に展開しています。

原料は世界中から調達し、製品の製造および梱包は主として英国、米国、ヨーロッパで行っています。また、2026年からは日本での生産も開始いたします。

原料の調達および製品の製造は外部パートナーに委託しており、原料を栽培する農場や、製品を混合・包装する工場は自社保有しておりません。

本社は英国のトリングにあり、バーミンガム、ロンドン、ニューヨークにオフィスを構えるほか、ドイツにリモートチームを配置しています。 2024年には、英国のミルトン・キーンズに生産施設およびオフィスを開設しました。ドライ製品(パウダーおよび食品パック)は、この施設で生産されています。前会計年度末(2025年7月31日時点)のグローバルでの従業員数は351名です。

サプライチェーン

当社の製品は主に植物由来の原料(粉末状または液体状)で構成されており、世界中のサプライヤーから直接、あるいは認定された代理店やディストリビューターを通じて調達しています。 原料の主要な調達国は、英国、ヨーロッパ、中国、米国です。製品の一次パッケージ(直接製品を入れる容器)および二次パッケージ(外装箱など)は、英国、ヨーロッパ、米国から調達しています。使用する包装材料には、紙、段ボール、アルミニウム缶、プラスチックが含まれます。製品の製造は、提携する外部の製造パートナーが行っています。パートナーの選定にあたっては、物流拠点への近さ、製造能力、品質基準、生産能力を重視しています。

当社の直接的および間接的なサプライチェーンには、製品そのものには使用されませんが、事業運営を支えるサービスも含まれます。これには、マーケティング会社、専門アドバイザー、外部倉庫サービスなどがあります。これらのサービス提供事業は主に当社のオフィス所在地周辺にありますが、国内で調達できない専門的な物品やサービスについては、世界中から調達する場合があります。


社内規程

本規程は、当社のために働くすべての従業員(雇用形態を問わず)に適用されます。

Huelでは、従業員の基本的人権を守り、安全で公平な労働環境を提供することを目指しています。

現在、以下の対策を講じています。

  • すべての求職者に対して関連法令に基づいた就労資格の確認を行い、最低就業年齢を18歳と定めています。
  • 職場における基本的な権利を保護するための雇用契約を締結しています。
  • 市場水準に見合った給与・報酬を年次で見直しています。
  • 当社が推奨する働き方、公正なビジネスの進め方、そして社内外の人々と誠実かつ敬意を持って接するための指針を明記しています。
  • 機会均等への取り組み、差別のない安全な職場環境の確保、および会社が期待する働き方に反する行為を目撃した場合の内部通報制度について記載しています。
  • すべての新規従業員は、社内研修チャネルを通じて「カルチャーハンドブック」および「ワークハンドブック」を確認できます。
  • Huelが承認した人材紹介会社を利用する場合、そのエージェンシーは「Huel ワークハンドブック」に記載された方針を遵守することが求められます。
  • また、現代奴隷制撲滅に向けた当社の取り組みに従業員も賛同するよう求めており、以下の取り組みを実施しています。すべての新規従業員は、現代奴隷制、人身売買、内部通報に関する研修を完了する必要があります。
  • 調達業務に携わる従業員は、倫理的調達に関する研修を追加で受けています。さらに、Huelがサプライチェーンにおける奴隷制や人身売買を防止するために使用しているツールの使い方の研修も行われています。
  • 契約社員(派遣社員等)を保護するため、提携するエージェンシーは2015年現代奴隷法を遵守しなければなりません。また、以下の項目が実施されていることを保証する必要があります。
    • 英国での就労資格に関する正しい書類の確認
    • 法的書類の確認(例:パスポート、本人確認書類)
    • 労働者との正式な書面による契約の締結
    • 派遣労働者への給与の直接振込(労働者本人の銀行口座へ直接支払うこと)

デューデリジェンス

当社では世界中の原料サプライチェーンにおいて、奴隷制および人身売買が行われていないかを重視しており、これまで注力してきました。サプライチェーンにおける奴隷制および人身売買を防止するため、サプライヤー選定プロセスにおいて以下の措置を講じています。

  • Huelは、原料の調達先候補国における現代奴隷制およびその他の人権問題のリスクレベルを特定するため、年次で国別リスク評価を実施しています。この評価結果は、高リスク地域におけるデューデリジェンスの強化、および新規サプライヤーからの調達前における調査・認証要件の策定に活用されます。評価にあたっては、公開されている多様なデータソースやリスク指標を活用しています。
  • すべてのサプライヤーは、「Huel サプライヤー行動規範」に署名しなければなりません。この規範は、人権および環境保護に関するHuelの要件を定めたものです。行動規範を遵守しない場合、取引が終了となる可能性があります。
  • すべてのサプライヤーは、Huelへの供給開始時点で、国際的に認められた第三者機関による倫理的監査の認証を保有している必要があります。低リスクのサプライヤーについては、供給開始から6〜12ヶ月以内の取得を要件としています。監査によってリスク指標が特定された場合は、必要に応じて追加情報の要請、現場訪問、是正計画の策定、または追加の独立監査を実施します。
  • 供給開始時点で倫理的監査認証を取得していないサプライヤーには、組織内における人権保護および現代奴隷制防止への取り組みを示す「自己評価アンケート」の回答を求めています。アンケートへの回答内容に基づいて、調達関係を構築するかどうかの判断を行います。
  • Huelは、Supplier Ethical Data Exchange (Sedex) の会員であり、このプラットフォーム上の情報を活用して、現在および未来のリスク特定と管理を行っています。

2024・2025年度の実績

当社の実績の主要な指標は、国際的に認められた第三者機関による倫理的認証を取得しているサプライヤーの数です。当社は通常、商業的取引関係にある場所に関わらず、サプライチェーンにおける原料加工の段階(または最もリスクが高い段階)で倫理的認証を求めています。

2024・2025会計年度末時点で、当社の原料ボリュームの94%、原料購買額の93%が、独立して検証された国際的に認められた倫理的認証を取得しているサプライヤーからのものでした。2025・2026会計年度末の目標は、ボリューム指標で95%を達成し、購買額指標で90%以上を維持することです。

今後の展望|2025・2026年度における優先事項

2026年度も引き続き、サプライヤーと協力して実績を向上させるとともに、すべての調達において現代奴隷制および人身売買のリスク評価を活用していきます。

  • サプライチェーンにおけるリスクの可能性と深刻度についての理解を深めるため、人権重要性評価を実施します。
  • 倫理的認証または同等の要件を、製造、物流、包装のサプライヤーにも拡大します。
  • 現代奴隷制や人権リスクにさらされる可能性が高い従業員向けの社内研修を刷新します。
  • 当社の製造施設にてSMETA監査を実施します。

感謝とお知らせ

本声明をお読みいただきありがとうございました。この内容が皆様のご参考になれば幸いです。Huelはミッションを非常に重視しており、現代奴隷法への遵守は、当社におけるコミットメントの不可欠な部分です。

本声明は、2015年現代奴隷法第54条第1項に基づいて作成されており、2025年7月31日に終了した会計年度の奴隷制および人身売買に関する声明を構成するものです。

本声明は、Huel Limitedの取締役会によって承認されました。

James McMaster(ジェームズ・マクマスター) CEO, Huel Limited

2026年2月24日